地方の印刷会社が疲弊しています。
その理由はいくつかありますが、一つは地方自治体に依存していた営業体質。
田舎に行けば行くほど、クライアントとなる企業の数が少なくなって行くので、必然的に地方自治体への依存度が高まります。
これは構造的な問題なので、どうしようもないところがあります。
そこへきて、10年ほど前に行った「平成の大合併」。
これによって、地方自治体の数が半数近くになった県もあります。
当然、作る印刷物の種類は半減するわけで、その限られたパイを奪いに、熾烈な価格競争が始まったわけです。
業者の数は減っていないのに、クライアントの数が半減する。こんな異常自体がここ10年以上、ずっと続いているわけです。
もう一つは、印刷ネット通販の台頭。
今までブラックボックスだった印刷の価格表を完全にオープンにし、日本全国のクライアントをネットで集めることにより、低価格の印刷を実現しました。
今まで地方という限られたエリアの中でしか商売してこなかった地方の印刷会社は、そもそも競争力を磨いてこなかった。狭いエリアの中で、あぐらをかいて商売をしていたと言っても過言ではありません。
そんな「ゆるい業界」に、突然「印刷ネット通販」という新たな業態が現れたわけです。
DTPはできても、ネットの知識が皆無に近く、ネットで商売した経験もない地方の印刷会社は、ただただ面食らうばかりでした。
地方の狭いエリアだけでも厳しい競争にさらされているのに、さらに自分たちの頭を超えて、クライアントはネット通販に発注しだしたのです。
この状態を指をくわえて眺めているだけなのか?
地方の印刷会社は、そんな情けない状況を甘んじて受け入れるのか?
否。
今、地方の印刷会社がどんどん立ち上がっています。
ネット通販の知識を急速に身につけ、ニッチな分野を見つけ、印刷ネット通販に果敢にチャレンジしだしたのです。
弊社ではその先鞭として、地方の印刷需要を喚起すべく地域特化型の印刷通販サイトを開設しました。
pickup! 和歌山の印刷屋さん
地域エリアに特化した印刷通販サイトです。
地元密着で、地元のことを知り尽くしている地元印刷会社ならではのきめ細かな対応ができる印刷通販サイト。
リアル営業と、ネット通販を組み合わせ、顧客に最大限の満足を提供すべくサービスを開始しました。
今後、たくさんの地方の印刷会社がこのビジネスモデルに挑戦していくことになります。