フォントというのは、PCによって搭載されている種類が異なります。
そのため、印刷会社にないフォントを使用して作成したOfficeソフトのデータを入稿した場合、別のフォントへの置き換わり、改行位置のズレ、文字が抜け落ちるなど、体裁崩れが生じる可能性があります。
本記事では、Officeソフトで印刷用データを作成する場合に、使用しても問題ないフォント、使用してはいけないフォントについて紹介します。
使用しても問題ないフォント
基本的には、Windows や Mac OS で最初から搭載されている付属の標準フォントであれば、おそらくどんな印刷会社でも問題ないと思います。
また、一般的な印刷会社なら、世間一般の個人に比べて、より多くのフォントを持っていると思いますので、webで見つけてダウンロードしたフリーフォント等でなければ、大体は大丈夫だと思います。
※殆どの印刷会社は、ホームページに対応フォントの說明ページがあると思うので、利用する印刷会社にメドが立っているようなら、一度、直接確認してみると良いでしょう。
使用してはいけないフォント
覚えておくべきは、こちらです。
下記のフォントは、仮にPDFで入稿する場合でも使用しないようにご注意ください。
フォントの仕様(ライセンス制限)により、PDFへの埋め込みが出来ません。
・有澤楷書
・有澤太楷書
・有澤行書
・祥南行書体
・魚石行書
・麗流隷書
・恋文ペン字
・江戸勘亭流
・富士ポップ
・ふみゴシック
・祥南真筆行書体
・正調祥南行書体
・その他
なお、Adobe acrobatのバージョンによっては、プロパティの上では埋め込みが成功しているように表示されているにも関わらず、実際には埋め込まれていない(出力すると別のフォントに置き換わる)といったトラブルもあります。
また、フォントの種類は無数にありますし、日々増え続けているものなので、埋め込みの出来ないフォントは他にもあると思ってください。
※Offieソフトでデータを作る場合、フォントに関するトラブルを防ぐ最も有効な方法は、「Officeソフトでは、標準フォント以外は使用しない」のが、トラブルを防ぐ最も有効な方法と言えます。
その他の注意点
Officeソフトで印刷用データを作成する場合は、フォントの他にも、注意しなければならない点があります。
詳しくはこちらにまとめていますのでご参照ください。