Canva(キャンバ)とは?
Canva(キャンバ)とは、無料で使えるオンラインのデザインツールです。
オーストラリア発のWebデザインツールですが、日本語版も使えて、今や全世界で使われている人気のデザインツールです。
パソコンにインストールしなくても、ブラウザ上で操作できます。
パソコンだけではなく、スマホやタブレットなどのモバイル端末でも使えることから、誰でも手軽に使えるデザインツールとして人気を博しています。
グラフィックソフトやデザインツールというと、AdobeのIllustrator(イラストレーター)やPhotoshop(フォトショップ)などが代表的なのですが、毎月サブスクリプション費用を払い、パソコンにインストールして使う必要があります。
なにより、Illustratorなどのアプリは「プロ用」として認識されています。印刷やデザイン、画像編集などプロの現場で使われており、高度なノウハウとテクニックが必要です。
パソコンやデザインに不慣れな方や初心者には非常に敷居が高く、個人が気軽に購入してデザインしようというものではありません。
このことが、「デザインはプロがやるもの」「デザインはセンスが必要」という認識につながっているのでしょう。
ところが今回ご紹介するCanvaは、デザインのセンスがなくても、高度なスキルがなくても、誰でも簡単に名刺やポスター、パンフレット、Instagramの投稿画像、動画などが作れてしまいます。
今までプロだけのものだった「デザイン」というものが、誰でもできるものになったのです。
しかも、プロ並みの品質で。
これはもしかして、デザイン業界の革命になるかもしれません。その可能性を十分に持っているデザインツールだと言えるでしょう。
この記事では、そのCanvaの魅力を紹介し、どんな事できるのか、どんなシーンで活用できるのかを紹介します。
ぜひCanvaの魅力を知って、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
Canvaの特徴
無料で使える
高度なデザインアプリ(Illustratorなど)は、サブスクリプション費用が毎月かかります。
使っている間はずっと料金を支払い続ける必要があるのです。
ところがCanvaは、基本的に無料で使えます。無料で使えるテンプレートやフリー素材が豊富で、基本機能のほとんども無料で使えます。
無料でこれだけの機能とクオリティを提供しているデザインツールは他に見当たりません。
「これならIllustratorやPhotoshopが要らなくなるのでは?」と思わせるほどの高機能なデザインツールになっています。
「デザインに挑戦したいけど、高いソフトを買ってまでは無理かな」という人は、ぜひCanvaを使ってみてください。
「無料でこんな簡単にデザインできるのか!」と驚かれると思います。
初心者でも簡単にデザインできる
Canvaの最大の特徴は、「初心者でも簡単にデザインができる」ところです。
Canvaで提供されているデザインツールは、どれも直感的に使えるものなので、初めて使う人でも戸惑うことなく使いこなせることができます。
しかも後述するように豊富なテンプレートや素材が用意されており、それらを利用することで、とても簡単に自分オリジナルのデザインができるのです。
Illustratorなどのグラフックソフトが、真っ白いアートボードの上でいちからデザインしていくのと比べ、Canvaではあらかじめ用意された素材を組み合わせてカスタマイズしていく感覚です。
つまり、経験や知識、スキルがなくても、誰でも簡単にデザインができるという画期的なツールなのです。
豊富なテンプレートでプロ並みの品質に
デザインというと、「まったくのゼロからしないといけない」、「センスがないとデザインできない」という認識が強くあり、そのことが初心者や経験の浅い人がデザインの世界から足を遠ざける原因になっています。
Canvaの場合、プロのデザイナーが作ったセンスの良いデザインがテンプレートとして用意されています。
そのテンプレートを使って、文字や写真、イラスト、色などをカスタマイズするだけで高品質なデザインを作ることができるのです。
もちろん、デザインというのは高度な経験やセンス、ノウハウ、知識などが求められる世界です。
しかし、Canvaではそれらのプロが作ったデザインをテンプレートとして利用できるので、誰でもプロ並みのデザインができるのです。
IllustratorやPhotoshopの代替になる
AdobeのIllustratorやPhotoshopは、長年デザイン業界のスタンダートアプリとして君臨しています。
高機能・多機能で多くのプロに支持されているアプリで、今後もデザイン業界の主流であることは間違いないでしょう。
しかし、「そんなに機能は必要ないんだけど、そこそこの品質のデザインをしたい」というライト層もいるでしょう。
Canvaは、そうしたライト層に一番おすすめできるデザインツールです。
名刺やチラシ、ポスター、パンフレットなどの印刷用デザインが、IllustratorがなくてもCanvaで簡単に作れます。
無料版の場合、RGBのPDFしかダウンロードできないのが玉に瑕ですが、入稿可の印刷会社も多くあります。
画像の色味を変えたり、明るさ調整も簡単にできます。また、ぼかしやオートフォーカスなどのエフェクトもでき、簡単なレタッチならPhotoshopがなくても大丈夫です。
もちろん、高度なレタッチや画像加工などはPhotoshopに敵いませんが、無料のツールでここまで出来てしまうと、「写真を少し明るくしてデザインに配置する」程度の使い方だと、Canvaのほうが簡単にできてしまいます。
Canvaの有料版になると、画像加工にAIが使えるようになり、背景をAIで除去するといった高度なことも出来ます。
つまり、Canvaひとつで、ある程度IllustratorやPhotoshopの替わりとして使うことができる、ということです。
写真やイラスト素材もたくさん!
Canvaにはあらかじめ素材として図形、グラフィック、ステッカー、写真、動画、オーディオ、グラフ、表などが用意されています。
それらは自由にデザインにドラッグして使えます。素材をいちから作ったり、写真を探したりする手間がなく、デザイン作成時間も大幅に短縮できます。
有料版になればさらに高品質な素材が多く使えます。
写真の加工機能がある
前述しましたが、Canvaには基本的な画像加工機能があります。
写真を明るくしたり、シャープにしたり、ぼかしたり、鮮やかにしたり・・・。
それらが直感的に操作できるので、専門知識やスキルがない人でも簡単に画像の調整ができます。
実際、Photoshopを使っていても、難しい機能を使わずに簡単な機能だけを使っている人も多いんじゃないでしょうか?プロのデザイナーでも、難しい画像加工を必要としない場合も多いものです。
Photoshopの完全代替とは言いませんが、簡単な画像加工ならPhotoshopがなくてもできるのが、Canvaの素晴らしいところです。
ソフトをインストールしなくても良い
Canvaはブラウザですべてが完結するデザインツールです。
Canvaのサイトにアクセスしてアカウントを開設すればすぐに使うことが出来ます。ソフトをインストールする必要がありません。
つまり、どのパソコンを使っても、ログインさえすればすぐに使えるということです。
PCを買い替えるたびにインストールする必要もないというのは、有り難いですね。
また、モバイルアプリ版としてAndroidとiOS版もあります。
インストールしてアプリとして使いたい人は、Windows、Mac、Chromebook版もあります。
同じアカウントなら、端末同士で同期できるので、非常に便利です。
有料プランでさらにたくさんの機能が使える
Canvaは無料版で十分に使えるデザインツールですが、有料版にはさらに多くの素材や高機能なツールを使えます。
ストック写真など素材の数は無料版では300万以上となっていますが、有料版では1.3億以上と、より多くの素材を使えます。
数だけではなく、質も高い素材が揃っています。
作ったデータを印刷会社に外注したい場合は、CMYKのPDFをダウンロードできるのも、有料版のメリットです。
その他、画像のAI加工が使えるのも、プロ版の特徴です。
まずは無料版を使ってみて、使う頻度が高かったり、より高度な機能が使いたい場合は、有料版に移行するのもひとつの手です。
こんな場面で使える!Canvaの利用シーン
ではここから、Canvaがどんな場面で使えるのか、ご紹介します。
SNS(Instagramなど)の投稿画像
Canvaは、SNS用の画像を作成できるように、多くのテンプレートが用意されています。
特にInstagramの投稿用画像やストーリー画像のテンプレートは非常に便利です。
「デザインを作成」をクリックすると、SNSという項目が現れ、その中のInstagram投稿、Instagramストーリーなどを選ぶと、サイズを指定する必要もなく、最適サイズのドキュメントが作られ、そこにテンプレートや写真素材をドラッグするだけで、簡単にInstagram用の画像を作ることが出来ます。
Instagramの画像をおしゃれに加工したり、文字を入れるアプリはたくさんありますが、Canvaはテンプレートが豊富で文字入れも簡単なので、おすすめです。
Youtubeなどの動画編集
Canvaにはなんと、動画編集の機能もあります。
Youtube動画も簡単なものならサクッと出来てしまいます。
基本的な機能である動画のカットやトリミング、テロップ入れ、BGMの挿入、エフェクト、トランジションなどが揃っているので、動画専用アプリで作ったような仕上がりにすることも可能です。
無料版では、最長30分のMP 4動画、最大解像度1920 * 1080pxまでと、ダウンロード制限がありますが、有料版だと最長2時間のMP 4動画、最大解像度3840 * 2160pxと、4K動画も可能です。
Youtubeだけではなく、Instagramのストーリー動画なども作成できます。
Premiere Proのような本格的な動画作成ソフトに比べると機能が劣る部分も多いですが、細かな設定が必要ない動画の場合は、Canvaを使うほうが短い時間でサクッと作れるというメリットがあります。
ロゴ作成
ロゴを作りたい場合でも、Canvaでは多くの素材が用意されています。
日本語のロゴもありますし、それらをカスタマイズするだけで、オリジナルロゴができます。
素材には様々な業種対応のものもあります。検索窓で業種名を入れて検索すると、対応するロゴがたくさん出てきます。
有料版のほうが高品質なロゴがありますが、無料版でもおしゃれなロゴを作ることが可能です。
名刺デザイン
名刺デザインは、Canvaが最も得意とする分野かもしれません。
なによりテンプレートが豊富。起業してこれからビジネスを始める人や、フリーランスの方、店舗経営者向けのテンプレートがたくさんあり、おしゃれな名刺を作ることができます。
印刷通販への入稿データとして、Illustratorなどを使えない人にも重宝します。
ポスター・チラシの作成
ポスター・チラシもCanvaの得意分野です。こちらもテンプレートが豊富にあります。
季節ごとに合ったテンプレートや、様々な業種向けのテンプレートが多く提供されていて、写真や文字を変更するだけで、プロ並みのおしゃれなチラシ・ポスターを作ることが出来ます。
デザインが苦手な人やスキルのない人でも、サクッと簡単につくれるのがCanvaの良いところです。
冊子・写真集の作成
Canvaは単ページのチラシや名刺などに特化していると勘違いされる場合もありますが、実は複数ページの冊子も作ることができます。
8ページ以上のデザインがセットされたテンプレートがあり、デザインに悩む必要もありません。
もちろん、自由にカスタマイズ可能です。
最大で350ページまでの冊子を作ることができるので、報告書やパンフレット、写真集などを作るのにも適しています。
プレゼン資料の作成
PowerPointやMacのKeynoteのようなプレゼンテーションを、Canvaでも作ることができます。
プレゼンテーション用のテンプレートも豊富で、しかも見やすくおしゃれなものが多く提供されています。
アニメーションを追加したり、グラフを追加したりと、自由にプレゼン資料が作れます。
テンプレートを選ぶと、統一したデザインの素材なども使うことができるので、複数ページのプレゼン資料作成にもおすすめ。
Canvaの編集画面から直接全画面表示でプレゼンすることができます。
オフラインでプレゼンすることができるので、プレゼン会場にネット環境がない場面でも安心してプレゼンできます。
また、PowerPointやPDFとしてダウンロードすることも可能。
Canvaでのプレゼンテーション作成は、アプリに頼ることなくWebベースで作業できるのが強みといえます。
オンラインホワイトボード
Canvaはデザインをするためのツールだと思っているでしょうが、なんとオンライン会議でのホワイトボードにも使えるんです。どれだけ多機能なんでしょうか。
ブレーンストーミングで使えるように、様々な色の付箋素材が用意されています。
どんどんアイデアを付箋に書き込んでいき、最後に付箋の色でアイデアをまとめるという機能もあります。
その他、線や図形、イラストなどが使え、ブレーンストーミングやマインドマップ作成に役立ちます。
Webサイト作成
Webサイト専用のテンプレートが多数用意されているので、テキストと写真を差し替えるだけで、本格的なWebサイトを作成できます。
テンプレートはすべてレスポンシブ対応なので、スマホでの見栄えもよく、さらに無料ドメインが取得できるというおまけ付き!
しかし、数十ページに及ぶWebサイトを構築するのは、やはり無理があるように思います。
WordPressなどの専用システムには敵いませんので、デザインのモックアップ作成やワイヤーフレーム的な使い方が適しているでしょう。
広告用バナーの作成
InstagramやFacebook用の広告バナー、AdSense用バナー、アフィリエイト用バナーなどが作れます。
こちらもテンプレートが用意されていて、高品質でおしゃれなバナーを作成できます。
広告だけではなく、Webサイト内で使用するバナーも作れます。素材が充実しているので、素材や写真などを組み合わせることで、初心者でもバナー作成ができるのが、Canvaの強みです。
PDFの編集
PDFに文字を書き足したり、メモを挿入したりする場合、AdobeのAcrobatというアプリがスタンダートですが、CanvaでもPDFの編集が出来ます。
お手持ちのPDFをCanvaにアップロードするだけで、PDFの一部を削除したり、文字を挿入したりできます。
PDF編集アプリを持っていない人は、Canvaを使ってみてはいかがでしょうか。
使えるAI機能
ここまで、Canvaの魅力や使用シーンをご紹介してきましたが、さらにすごいのが「AI機能」です。
AI機能は無料版でも提供されているので、さらにクリエイティブなデザインやコンテンツを作成することができます。
では、ここからは主なAI機能をご紹介していきましょう。
AI画像生成
どんな画像を作りたいか、具体的に文章を入力することで、AIが自動で画像を生成してくれます。
例えば
「高層ビルが立ち並ぶ大都会の中を、悠々と歩く雄ライオン」
という、あり得ないシチュエーションを入力すると、見事にAIが画像生成してくれます。
これが無料で使えるとは、すごいです。
ありえないシチュエーションだけではなく「草原に咲き乱れる色とりどりの花」など、実際にデザインに使う画像をAIに生成してもらうなどの使い方ができます。
AI文章作成(マジック作文)
AI文章作成は、人間が書いたかと思うような高精度の文章を生成する機能です。
チャットGPTを使うときのように、5つ以上の作文のタスク文章を書くだけで、その指示に沿った文章を生成してくれます。
ブログや広告文の文章作成の手助けになる、非常に便利な機能です。
AIナレーション・音声生成
テキストを入力すると、AIがナレーションを読み上げてくれる機能です。
Youtube動画でナレーションが必要な場合に活用できます。
アプリ>AIを活用の画面で「ナレーション」と検索すると、様々なアプリが出てきますので、それらのアプリを使ってナレーションを生成してみましょう。
AI音楽生成
例えばCanvaで使えるアプリ「AI Music」を使えば、動画用のカスタム音楽を生成してくれます。
ロイヤリティフリーの音楽を探すのは意外と大変ですし、他の動画と被る可能性も。CanvaのAIで音楽生成すれば、オリジナルのロイヤリティフリーの音楽を手に入れることができます。
AIを使って様々な画像加工ができる!
ここまで様々なAI機能を紹介してきましたが、AI機能の多くはアプリとして提供されています。
「アプリ」とは、いわば機能拡張のようなもので、Canva本体にない機能を付加できます。
例えば、解像度の低い画像をAIが自動で解像度を上げて補正し、シャープで美しい画像にしてくれる、という今までなら不可能だったことも実現してくれます。
その他、画像を合成したり、背景を削除したり、不要な画像を消したりと、Photoshop顔負けの機能も。
AIを使うことでデザインや表現の幅が広がりますし、クオリティを上げることができます。
Canvaの料金プラン
Canvaは無料プランでも十分に使えますが、さらにステップアップしたい方のために有料プランが用意されています。
無料プランと有料プランの違いをまとめましたので、ご紹介します。
Canvaチームスという、チーム向けのプランもありますが、ここでは個人向けの無料とプロの違いについて表にまとめました。主に紙へのデザインに関係する機能で比較しています。
Canva無料 | Canvaプロ | |
---|---|---|
料金 | 無料 | 11,800円/年 |
テンプレート | 200万以上 | 450万以上 |
写真・素材・フォント・動画・オーディオ | 300万以上 | 1.3億以上 |
印刷デザインをCMYKとしてエクスポート | ー | ◯ |
デザインをテンプレートとして保存 | ー | ◯ |
AI画像の生成 | 毎月20回まで | 毎月500回まで |
マジック消しゴム | ー | ◯ |
マジック切り抜き | ー | ◯ |
写真の背景除去 | ー | ◯ |
ストレージ | 5GB | 1TB |
以上のように、プロ(有料)プランのほうが使えるテンプレート数・素材数が多いです。
また、プロ版は印刷用のCMYKデータでPDFをダウンロードできるなど、機能的にも付加価値が高くなっています。
AIを使った機能は無料版ではかなり制限されていますが、有料版は高いレベルのAI機能を使うことが出来ます。
作ったオリジナルデザインをテンプレートとして保存し、配布したり販売することも出来ます。
Canvaを日常的に使ってデザインする、という場合はプロ版にしたほうが付加価値の高いデザインを作ることができます。
Canvaは印刷通販に使える!
アプリを持っていなくても入稿データが作れる
印刷通販に注文する場合、そのほとんどが、データ入稿という形になっています。
つまり、IllustratorやPhotoshop等のグラフィックソフトでデータを作れないと入稿できないし、注文もできないということになり、注文のハードルがとても高くなっているのです。
しかしCanvaを使うことで、グラフィックソフトを持っていなくても、ソフトの知識やスキルがなくても、デザインのセンスに自信がなくても、印刷通販を利用し、自分が作ったデザインを形にできるのです。
今までは自分がデータを作れない場合、デザイナーや印刷会社にデザイン費用を払って作成してもらうか、諦めるしかありませんでした。
しかしCanvaを使うと、デザイン費用なしに、自分が思った通りのデザインデータを作り、印刷を発注できるのです。
例えば、「結婚式の招待状をオリジナルで作りたい!」と思っても、今までなら難しいと諦めていたかもしれません。
でも、Canvaを使うことでその願いが実現できるのです。
Canvaの登場は、「デザイン」が誰でもできる身近なものになっただけでなく、自分の作ったものを印刷して形にできるという、新たな市場を創り出したと言えるでしょう。
経験やスキルがなくても入稿できる
印刷通販の主な顧客は印刷会社やデザイナー、つまりはプロです。
当然、Illustrator、Photoshop、InDesignなどを使いこなしてる方たちです。今までの印刷通販は、そうしたプロを対象にビジネスをしてきましたが、最近ではCanvaで作ったデータでも快く受け付けて印刷してくれるようになっています。
Canvaの無料版はCMYKデータのエクスポートができずに、RGBデータになりますが、オンデマンド印刷の場合、RGBデータからでも印刷できます。
ただしその場合、色味が変わりますので注意が必要です。例えばショッキングピンクや鮮やかなグリーンなど、RGBの色域でしか再現出来ない色は、CMYKになるとくすんだ色味になります。
無料版で印刷用データを作る場合は、鮮やかすぎる色を使わないようにすれば、CMYKで印刷したときの色の差異は最小限に抑えられます。
Canvaを使うことで、経験やスキルがなくても誰でも印刷用データを作れるようになります。
「こんな印刷物を作ってみたい」「外注していたデザイン費用を抑えたい」という人は、Canvaでのデータ作成にチャレンジしてはいかがでしょうか。
まとめ
ここまでCanvaとはなにか?その魅力や利用シーンについて解説してきました。
プロのクリエーターがいちから創作するには、IllustratorやPhotoshopが必須アプリですが、初心者や知識・スキルのない人でも簡単にデザインできるのが、Canvaの強みと言えるでしょう。
もちろん、真っ白なキャンバスにイラストを書き起こしたりするのは出来ないでしょう。
しかしあらかじめ用意されたテンプレートをカスタマイズすることで、プロ品質のデザインを手に入れることができるのは、まさに革命的といえます。
今まで、スキル不足やアプリを持っていないからと諦めていた人でも、デザインの敷居がぐっと低くなったのです。
Canvaを使って、作りたいものを自分で作る喜びを手に入れましょう。